ナースの仕事。私のやりがい。

2019年5月28日

こんにちは。
ナースのなみです。

看護師になり、数年は仕事に追われる毎日で目の前の事だけに集中し、心に余裕のない日々を過ごしていました。
何故、看護師になったのだろう?(なってしまったのだろう?)このままで良いのか?
看護師をやっていて楽しい?
今後も看護師を続けたい?

数年前、私の答えは全てNOでした。
すぐにでも辞めたいと思い続けていました。

元々、私が看護師になりたいと思ったきっかけは、祖父の入院・介護がきっかけでした。

祖父が入院した際、家族でお見舞いに行き、祖父の為に何か力になることをしたいと考えましたが、
医療に無知な私は手を出すことに躊躇しました。

話かけても良いのか、手を触っても良いのか。
小さなことでも祖父へ何か悪い影響が起きないか気になりました。

祖父は最後、在宅で看取られましたが、
自宅へお見舞いに行った際も、体調の変動があり、何をして良いのか自分の無力さが悲しかったのです。
患者さんのサポートってどうやるのだろう。何をしたら祖父の役に立てたのだろうか。疑問でした。

また、家族や自分に家族を持った時に大切な人を守りたいと思い、手に職を持ちたいと思いました。
その後、社会人入試からの看護師へ。

以前の祖父と同じ立場である”患者さん”の役に立ちたい。
医療で学んだ事を家族や大切な人の為にも還元したい。
そんな思いで医療業界に入りました。

しかし、想像とは全く異なる世界で戸惑いました。
医療不信。ゆっくり患者さんと関われない葛藤。業務に追われる日々。
仕事のやりがいを感じる前に、心が壊れていまいそうでした。
教員が言っていた看護の素晴らしさって何だろう。綺麗事なのではないか。と看護師3年目頃まで考えていました。

しかし最近は、少しずつやりがいも見いだせるようになってきたのです。
仕事で経験を積み、知識や疾患を知っていき、良い環境で働ける中で余裕も生まれたのかもしれません。

やりがいを感じた瞬間は、以下の通りです。
・患者さんの救急対応を行い、命が助かった時。
・患者さんやご家族から感謝された時。
・患者さんのADLが改善された時。

現在、私は高齢者看護に携わっています。つまり、「老い」と向き合う仕事です。

高齢者になると筋力が衰え、ADLの低下、認知機能も低下し、
やがて全ての人々は医療・福祉の・介護者(家族や福祉関係など)の力を要します。

また、認知機能が低下した患者さんに関しては、主に介護者の負担が大きくなります。
家族の方は様々な悩みを抱えている為、看護師に相談にくる方も多くいらっしゃいます。
どんな方法で介護を行っていけば良いのか・在宅での介護、施設への入所等、どんな選択肢があるのか。悩みを抱えています。

介護者がストレスを感じている時、
心の負担を少しでも軽減出来るよう傾聴を行い、情報提供を行っていき、
必要があれば、医師も交えて話し合うこともあります。

介護者は大きなストレスを抱え、孤独感や家族が老いていく現状を心配しており、聞いて欲しいのです。
(もちろん、関心のない親族の方もいらっしゃいます。)
看護師が介護者の悩みや気持ちを聞くだけで涙を流される方もいらっしゃいます。
看護師が聞くだけでも、感謝して下さるのです。
感情を言葉に出すだけで、気持ちの整理が出来たり、心がスッキリするのでしょう。

でも、我々看護師はこの言葉に支えられています。
人の役に立てた。そう実感できる瞬間が私にとっての仕事のやりがいに繋がっています。

今までで一番印象に残った、患者さんとの関わりがあります。
ある患者さんが精神疾患を持っており、易怒性(+)、大声・暴言・暴力行為もある方でした。

しかし、患者さん本人にとってはそのような状況になるご本人なりの理由があります。
その理由を聞き、患者さんと向きあう事でその患者さんは落ち着きを取り戻すことが出来ていたのです。
そのような関係を続けていく内に、私に対する信頼が大きくなっていった事を覚えています。

その後、その患者さんは精神症状悪化で入院となったのですが、そのご家族がご丁寧に私宛に訪ねてきました。
「家内が○○(私)さんには、大変お世話になったから、必ずお礼を言うように。と言われまして、こちらに伺いました。」
ご家族はお礼を言う為に、私の所へ来て下さったのです。

驚きと嬉しさと感謝の思いが押し寄せました。

看護は、正解がありません。教科書通りにもいきません。
疾患や症状、個別性を考えて、ベストな答えを考えてゆく。その繰り返しです。

正解のない看護において、このような関わり合いが出来た事は、
自分の看護が患者さんご本人にとって、ベストに近い看護になったのしれない。少しだけそう思う事が出来ました。

こちらの患者さん、ご家族から看護師としての仕事のやりがいを見いだして下さり、自信を頂けた出来事でした。
これからも、出来る限り患者さんと向き合うことを大切にしていきたいと思います。